セル画作家として

アニメの裏方作業であり文化でもあった「セル画」。
デジタルアニメ移行に伴いセルアニメ終了と共に必要不可欠な専用画材「セル絵具」の生産も終了した。

画材の影響でセル画を作る事が困難となり約20年以上が経った2019年初春、昔作ったセル画を友人にプレゼントした事がきっかけでセル画制作を懇願され、諦めていたセル画づくりを再開する事に。

過去の経験と感覚だけを頼りに、情報が全く無い状況から市販絵具をセル絵具として活用する方法を模索。
徹底的に「セル絵具としての質」にこだわり検証。
数々の検証を経て2020年、20年間誰も成し遂げる事ができなかったセル絵具として使用する方法を確立した。

2021年セル絵具として使うため検証してきた情報を無償提供。現代版セル絵具が復刻するきっかけと礎になっている。

2024年1月、難易度・工程・費用を極限まで抑えた白のセル絵具を活用した3STEPの制作方法を体系化。
ほとんど知られていないが、昔からひっそり存在していた方法であり現代アートの1つ、入口として最適解だと判断。
セル画を知らない現代の初心者も「セル画の全体像」を楽しみながら体験できる。(各所ワークショップなどでも活用されています)

ロストテクノロジー「セル画」をワークショップやSNS・企画を通じて、「技術」「楽しさ」「魅力」を伝える活動を行っている

セル画とは

セル画とは手描きアニメの時代に作られたキャラクター等が描かれた透明なフィルムのこと。

専用の「セル絵具」を使用し1枚1枚手作業で作成されます。

アニメを支える視覚的重要な役割を果たしていたが、当時は制作過程で出る「副産物」「使用後は廃棄」されていた。
セルアニメ終了に伴い知識・技術・文化も消失。
画材も廃盤となった

現代も「厚み」「独特の力強さ」そして「希少性」を愛しコレクションするコアファンが根強くいる。

なぜセル画なのか

「フィルム」という壁を通して見た「厚み」「潤い」「力強さ」はAI・デジタルではもちろん、アナログ手法のどれにも属さない独特の魅力と存在感。
世界に誇れる貴重なアートであり技術だ。

“重ねる・透かす“がセル画の基本
現代作成では物理的・意図的に奥行きを出す事も可能。

“画材問題・文化消失“
空白の20年で「断片的/なんちゃって情報」が増えた。専門書にも詳しい技術記録は少なく本来の技術や知識をアーカイブしていく

職人の魂が宿る「セル画」という技

制作の大きな流れは
①透明フィルムに主線を描く「トレース」
②色トレースを描く
③色を塗る
④乾かす
⑤背景を合わせる

裏から塗り表から見て完成する特殊な技法で作られるセル画。「黒/濃い色/小さな箇所」など塗る順番を逆算しながら専用絵具を使い手作業で塗り被せます。

絵具が特殊なため彩色作業は「塗る」より「置く」に近い。雑誌の表示や広告媒体などのセル画制作は匠の技が必要であり、現代その技術を持つ人はとても希少。

セル画は「塗り」に注目されるがその価値は鮮やかさだけではない。

それが「線」

セル画は独特の線のニュアンスを醸し出す。
彩色以上に繊細で高度な技術と集中を要する為専門の職人「トレーサー」がいた。
息を止め、心を整え、付けペンで一本の線を描く。
文字通り線に命を吹き込むハンドトレス

この作業の効率化に考案されたのが「トレスマシン」。
機材の登場で大幅に効率UPした歴史があり、マシンで描かれた線も独特の魅力を醸す

この様にセル画は単なる古い骨董品ではない。
専用絵具「セル絵具」の扱い一つとっても色毎に対応が変わり経験値が必要です。

彩色・トレス以外に色を決める職人「色指定」さんがいたり、彩色の次工程「撮影」も同様に技術の塊である。

技術、絵具、工程――そのすべてが特殊で熟練の技による人の手で生み出される結晶。
たった1枚に多様な技術が秘められいるのがセル画というモノである。

20年間誰もできなかったセル画専用絵具「セル絵具」の確立

セル絵具とは、セル画制作において何にもまして最も重要な要素に位置する専用絵具の事。
見た目は普通の絵具だが
性質や特性は独自発展を遂げ特殊。

その特殊性は非常に高く、
セル絵具を知る絵具製造のプロさえ
「同じ絵具を再現する事は不可能」と
匙を投げる

事実、再現は非常に困難
市販絵具の代用は数多くの問題が発生しセル絵具として論外。それら全ての問題を検証解決

情報を無償提供した事で現代版セル絵具が復刻し礎になっている

活動

セル画教室(ワークショップ)

見て、触れて、体験できる!
不定期セル画教室(ワークショップ)開催。
小学生・初心者も知識/経験なしでできる入門クラス〜上級クラス。

●初級(入門):初心者向け
約3〜4時間
・絵具を塗る・乾かす・背景あわせ。セル画の基本や全体像を楽しく体験。
●中級:商業セル画レベル
●上級:版権レベル
色数多数のセル画制作(1日コース)

他、持ち寄ったセル画の鑑賞会・保存方法・質疑応答なども
◀︎ 画像リックで会場風景が見れます

 【セル画の教科書】セル画をもっと身近に

セル画作家がリアルに検証!
全国誰でも出来るよう身近な100円ショップに絞り活用道具を実践形式で解説。

セル画制作は画材を主とし知識・場所・費用・情報不足が問題。特に入口になる「道具」が不明な人が多い。

2024年春:絵具から再検証し一つのレポートにまとめました。現役作家も参考にする裏技も記載。
これ以上実践的・具体的に記した資料は後にも存在しないでしょう

「ハイブリッドセル画」 現代流に応用した3ステップ完結の簡易セル画

2024年1月、費用・工程・難易度を極限まで省略した作り方。

フィルムに印刷し裏から白のセル絵具で塗る方法です。
きっかけはセル画仲間から「カラー印刷した物の裏から白で塗ったセル画がマンガのおまけについてた」
という一言から

昔、携わっていた方には邪道な方法だが、従来の技術・先人の方々を尊重しつつ、当時からひっそりあった方法を現代の道具に置き換え、制作難易度が高いセル画を3つの工程に体系化しました。

ハイブリッドセル画を体系化できた事で入門に最適な方法になり、セル画の新たな可能性も広がりました。

【理由】
従来のセル画に携わっていた人の中には「セル画は○○でなければならない」「古い固定概念」に固執する人もいる。
協力という名を使いエゴを押し付けてくる人もいます。

制作面では、使用するセル絵具は市販絵具に比べ異質であり絵具として「唯一無二」
塗ること自体にコツが要り扱いが難しいく、簡単なイラスト・色数が少数でも難易度が高く時間もかかる。

・・・古い考えのままだった事が文化衰退に繋がった要因の一つになった可能性はないだろうか。
「尊重」する事と「執着」する事は別です。

3ステップ「ハイブリッドセル画」は従来の方法と比べると納得いかず受け入れられない点もある事も理解しているが、
●セル画に触れたい現代の初心者にとって、「セル画の仕組み」「セル画の全体像(塗る~乾かす~背景を合わせる)」をストレス無く気軽に楽しく体験することができる。(当方以外のセル画ワークショップでも活用されることがあります)
●白一色は簡単そうに見えるが、本来白一色広範囲塗りは「塗る為の高い技術が必要(難易度が高い)」
ハイブリッドセル画はキレイに仕上げられ「塗る練習」になり、成功体験も得られる。(絵柄次第で難易度はハイレベルも可能)
●従来ではできない表現幅も広がり、素材イラストを問わず作家さんのニュアンスをそのまま擬似的にセル画に再現できる副産物もメリットである。


「昔の良いところ」と「今の良いところ」を掛け合わせたセル画という意味で「ハイブリッドセル画」と呼んでいます。
約20年の歳月が経ったことでセル画の位置付けは大きく変わり、新たな価値観と可能性を模索している。


私うさかが目指すのは、
「技術・魅力を大切にし後世に伝えること」
「画材の制限なく今後もセル画が作れること」
「セル画を自分で作れる人を増やし裾野を広げること」
「古い考えに固執ぜず、新たな価値観と可能性を見つけること」

「うさかのセル画を手にした人はフリーズするほどの感動を体験してもらうこと」
「ハイレベルなセル画は職人技(先人達はすごい!)ということ」

もちろん全ての土台は先人の方への敬意と従来の制作方法の上に成り立ちます。

①入門に最適で現代版にアレンジした初級
②従来の制作方法で作る商業レベルの中級
③原画作りから色数多数・版権レベルの上級
あなたが目指すセル画づくりはどれですか?

セル画の新たな可能性と価値を見出していただければ幸いです。

セル画作家 USAKA

「言葉を失いフリーズするほどの感動」を体験してもらいたい。
セル画という魅力深い技術を後世に伝え残し、現代アートとして裾野を広げたいセル画を作ってた元仕上げ。

ロジカルより感覚的な職人肌。
市販絵具をセル絵具として使用する為の検証・知識・技術は国内随一。
100年もち魂が宿るセル画創りを目指す。

田舎大好き食いしん坊。
能登出身。2024年震災で多大な被害が出たが母家が宮大工だった為かろうじて健在。